- ビフィズス菌ってどんな菌？ 私たちの腸の中には、数百種類、数百兆個もの細菌が住み着いており、その集合体を腸内フローラと呼んでいます。腸内フローラは、まるで植物が群生して花畑を形成するように、多種多様な細菌がお互いに影響し合いながら、私たちの健康に大きく関わっています。 その中でも、ビフィズス菌は、ヒトの腸内に最も多く存在する善玉菌の一種として知られています。名前から乳酸菌の一種と思われがちですが、実は異なる種類の菌です。 ビフィズス菌は、糖を分解して乳酸だけでなく、酢酸も作り出すという特徴を持っています。 この酢酸には、腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑える働きがあるため、腸内環境を整えるのに役立ちます。また、ビフィズス菌は、ビタミンB群やビタミンKなどの重要な栄養素の産生を助けるほか、免疫力を高める効果も期待されています。 特に、生まれたばかりの赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が非常に多く存在し、赤ちゃんの健康な成長をサポートしています。しかし、年齢を重ねるにつれて、食生活の変化やストレスなどの影響で、腸内のビフィズス菌は減少していく傾向にあります。 日頃からヨーグルトや乳酸菌飲料などの発酵食品を摂取したり、ビフィズス菌を含むサプリメントを摂取したりすることで、腸内のビフィズス菌を増やし、健康を維持することが期待できます。

- ビタミンとミネラルとは 私たちは日々健康に過ごすために、食べ物から様々な栄養素を取り込んでいます。その中でも特に重要な栄養素として、「ビタミン」と「ミネラル」が挙げられます。どちらも私たちの体内でごくわずかな量しか必要とされないため、「微量栄養素」と呼ばれることもあります。 ビタミンとミネラルは、炭水化物や脂質、たんぱく質のようにエネルギーを作り出す栄養素ではありません。しかし、これらの栄養素が円滑に働くために、そして健康な体を維持するために、欠かせない役割を担っています。 ビタミンは、主に野菜や果物、穀物などに含まれており、13種類が知られています。それぞれ水に溶けやすい「水溶性ビタミン」と、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」に分類され、体内で様々な働きをします。例えば、皮膚や粘膜の健康を保つ、骨や歯を丈夫にする、エネルギー代謝を助ける、免疫機能を正常に保つなどです。 一方、ミネラルは、主に野菜や海藻、魚介類などに含まれており、カルシウムや鉄、亜鉛など16種類が必須ミネラルとして知られています。ミネラルは体の組織や体液の構成成分となるほか、ビタミンと同様に体の機能を調整する役割も担っています。例えば、骨や歯を作る、筋肉の収縮を助ける、血液を作る、神経伝達をスムーズにするなどです。 ビタミンもミネラルも、体内でほとんど作ることができないため、毎日の食事からバランス良く摂取することが重要です。ただし、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす場合もあるため、サプリメントなどを利用する際は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。