意外と知らない?ケシの実と規制の関係

意外と知らない?ケシの実と規制の関係

サプリメントの疑問

先生、ケシの実ってパンの上に乗ってるのを見たことあるんですけど、ケシってサプリメントにも使われてるんですか?

サプリメント専門家

いい質問だね!実は、食用として売られているケシの実は発芽しないように処理されているから、サプリメントに使うことはできないんだ。

サプリメントの疑問

えー!そうなんですか?じゃあ、ケシのどの部分がサプリメントになるんですか?

サプリメント専門家

ケシの実以外の部分、例えば茎や葉っぱなどには薬効成分が含まれていると考えられていて、それらを原料として医薬品が作られるんだ。サプリメントに配合される場合もあるけど、法律で厳しく規制されているんだよ。

ケシとは。

「ケシ」は、二年草の植物です。その種は発芽しないように処理されて、「ケシの実」や「ポピーシード」という名前で、お菓子の飾りや料理の味付けに使われます。しかし、種と種から取れる油以外は、すべて薬の材料となるため、食べものとして使うことはできません。また、法律で「アヘン」と「ケシガラ」の使用は禁止されています。「アヘン」はケシの汁を固めたもの、「ケシガラ」は種以外の部分で、そこから麻薬が取れるからです。

お菓子作りで見かけるケシの実って?

お菓子作りで見かけるケシの実って?

ケーキやパンの上に飾られていて、プチプチとした食感が楽しいケシの実。見たことはあっても、一体何の実なのか、ご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ケシの実は、その名の通り、ケシ科の二年草であるケシの種子です。ケシの花が咲き終わると、実ができます。その実の中には、たくさんの小さな種子が詰まっており、これが私たちが目にするケシの実です。

ただし、ケシの実として売られているものは、そのままでは発芽しないように加熱などの処理がされています。安心して召し上がってください。

ケシの実は、日本では七味唐辛子の材料の一つとしてもおなじみですが、世界各国でもお菓子やパンのトッピングとして使われています。英語では「ポピーシード」と呼ばれ、特にドイツやオーストリアなどの中欧や東欧では、お祝いの席で食べられるパンやケーキによく使われています。

ケシの実には、カルシウムや鉄分などのミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。その栄養価の高さから、近年では健康食品としても注目されています。

項目 説明
原材料 ケシ科の二年草であるケシの種子
特徴 プチプチとした食感
そのままでは発芽しないように加熱処理済み
用途 – 七味唐辛子の材料
– お菓子やパンのトッピング
– 健康食品
栄養素 カルシウム、鉄分、食物繊維

ケシの実と法律

ケシの実と法律

– ケシの実と法律知っておきたいことケシの実というと、パンやあんぱんの上に乗っている、香ばしい粒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、このケシの実、実は法律と深く関わっていることをご存知でしょうか?ケシは、その一部があへん法という法律で厳しく規制されています。あへん法は、あへんやモルヒネといった、人に深刻な害を及ぼす可能性のある物質の製造や使用を規制し、私たちの健康と安全を守るための法律です。では、ケシの実とあへん法はどのように関係しているのでしょうか? ケシの実自体は、そのまま食べてもあへんやモルヒネのような作用はありません。しかし、ケシの未熟な果実から出る乳液には、あへんやモルヒネの原料となる成分が含まれています。そのため、あへん法では、これらの成分を含むケシの液汁や、それを原料とするあへん、そしてモルヒネを含むケシがらの吸引などが禁じられています。一方、パンやお菓子に使われるケシの実は、発芽しないように加熱処理されており、あへんやモルヒネの成分を含んでいません。そのため、これらのケシの実は法律で規制されていません。ただし、発芽の可能性を完全に無くすために、法律で定められた方法で処理することが義務付けられています。このように、ケシの実は、法律で厳しく管理されている一面があります。普段何気なく口にしているものでも、その背景にある法律や歴史について、少し意識してみると面白い発見があるかもしれません。

ケシの実の種類 あへん法規制の有無 備考
パンやお菓子に使われるケシの実 規制なし 発芽しないように加熱処理済みであり、あへんやモルヒネの成分を含まないため。ただし、法律で定められた方法で処理することが義務付けられている。
ケシの未熟な果実から出る乳液 規制あり あへんやモルヒネの原料となる成分を含むため。
ケシがら(ケシの実の殻) 規制あり モルヒネを含む場合があるため。

食用とそれ以外の部分

食用とそれ以外の部分

ケシは、古くから食用や医薬品として利用されてきましたが、その一部は規制の対象となっています。具体的には、種子とそこから採れる油以外の部分は、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」に分類されており、食用に使用することはできません。これは、ケシの種子以外の部分、例えば茎や葉、花びらなどに含まれる特定の成分が、医薬品としての効果を持つ一方で、健康への影響が懸念されるためです。これらの成分は、摂取量や体質によっては、望ましくない作用を引き起こす可能性があります。一方、ケシの種子は、古くからパンやお菓子のトッピングなど、食用として広く親しまれてきました。種子には、健康に良いとされる油脂やタンパク質、ミネラルなどが豊富に含まれています。また、種子から採れる油は、食用油としてだけでなく、塗料や石鹸など、様々な用途に利用されています。このように、ケシは、その部分によって食用と医薬品、それぞれの用途が明確に分けられています。消費者の安全を守るためにも、これらの違いを正しく理解し、適切な利用を心がけることが重要です。

部位 用途 備考
種子 食用 パンやお菓子のトッピングなどに利用
油脂、タンパク質、ミネラルが豊富
種子から採れる油 食用、その他 食用油、塗料、石鹸などに利用
種子以外の部分(茎、葉、花びらなど) 医薬品 特定の成分が健康に影響を与える可能性があるため、食用不可

まとめ

まとめ

今回は、普段の食卓でも見かけることの多いケシの実について、知られざる一面をご紹介しました。
ケシの実には、違法となる麻薬成分が含まれている可能性があるため、安易に海外から種子を持ち込むことはできません。法律で厳しく規制されていることをしっかりと認識しておく必要があります。
また、ごく微量であっても、ケシの実から麻薬成分が検出されることがあります。これは、食後に思わぬ影響を及ぼす可能性も意味しています。特に、体質や体調によっては、注意が必要となるでしょう。
しかし、正しく流通しているケシの実であれば、過度に心配する必要はありません。普段通りの食生活を送る中で、ケシの実を避ける必要はないでしょう。
今回の内容を踏まえ、安全にケシの実を楽しむようにしましょう。

ポイント 詳細
ケシの実の危険性 違法となる麻薬成分が含まれている可能性があり、海外からの種子の持ち込みは違法となる。
ごく微量であっても、麻薬成分が検出されることがある。
体質や体調によっては注意が必要。
安全なケシの実 正しく流通しているケシの実であれば、過度に心配する必要はない。