クリスマスカラーのポインセチア

クリスマスカラーのポインセチア

ポインセチアの特徴

冬の訪れを告げる植物として親しまれているポインセチアは、クリスマスの時期になると、街のあちらこちらで鮮やかな赤い姿を見かけるようになりますね。ポインセチア本来の姿は、クリスマスシーズンに見る鉢植えのイメージとは少し違います。本来はメキシコを原産とする常緑の低木で、自然環境下では2～3メートルほどの高さにまで成長します。寒さが厳しくなると、緑色の葉が徐々に赤く色づき始め、周囲を華やかに彩ります。

ポインセチアの魅力は、その鮮やかな赤色のイメージが強いですが、近年では品種改良が進み、赤色だけでなく、白やピンク、黄色など、様々な色の品種が楽しめるようになりました。色のバリエーションだけでなく、色の濃淡が美しいグラデーションや、葉に模様が入った斑入りの品種など、その種類は100種類を超えるとも言われています。 多種多様なポインセチアの中から、お気に入りの一鉢を見つけて、クリスマスシーズンを彩ってみてはいかがでしょうか。

クリスマスの象徴になった由来

冬の訪れとともに、街はキラキラと輝き、クリスマスの華やかな装飾が目を楽しませてくれますね。その中でもひときわ目を引く、赤と緑のコントラストが美しいポインセチア。

この植物がどうしてクリスマスの象徴になったのか、ご存知ですか？その由来は19世紀にまで遡ります。当時、アメリカの初代メキシコ公使を務めていたジョエル・ロバーツ・ポインセットという人物がいました。メキシコに滞在していた彼は、現地で自生していた赤い葉を持つ植物に魅了されます。

そしてアメリカに帰国する際に、この植物を持ち帰り、故郷で大切に育て始めました。その後、この植物はクリスマスの時期に美しい赤色に色づくことから、「クリスマスフラワー」として人々の間で人気を集めるようになりました。

そして、彼の功績を称えて、この植物は彼の名前にちなんで「ポインセチア」と名付けられたのです。今では世界中で愛されるポインセチアは、クリスマスの贈り物としても定番となり、聖なる夜を彩る特別な花として、多くの人々に愛され続けています。

ポインセチアの意外な一面

クリスマスシーズンになると、赤や白、ピンクなど色鮮やかな姿で私たちを楽しませてくれるポインセチア。その華やかな見た目とは裏腹に、ポインセチアは樹液に毒性を持っていることをご存知でしょうか？ この毒性は、切り口から出る白い液体に含まれており、皮膚のかぶれや炎症を引き起こすことがあります。

メキシコでは、古くからこの毒性を逆手に取り、樹液を脱毛剤やいぼ取りなどに利用していたそうです。しかし、これはあくまでも昔からの民間療法であり、今日では医療機関で推奨されているわけではありません。

少量の樹液では人体に大きな影響はなく、触れたり近づいたりするだけでは問題ありません。 ただし、皮膚の弱い方や小さなお子様、ペットがいる場合は注意が必要です。ポインセチアの葉や茎に触れてしまった場合は、すぐに水で洗い流してください。また、万が一、口に入れてしまった場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

ポインセチアは、正しく扱えば安全に楽しむことができます。クリスマスの美しい装飾として、その魅力を存分に味わいつつ、注意点を守って楽しく過ごしましょう。